3.FILM LOVERS×NADAR フィルム写真月間

フィルム写真月間2018振り返り。

FILM LOVERS×NADAR フィルム写真月間2018

「color days」「monochrome life」
無事に終了しました。

今年で4回目となる「フィルム写真月間」。

平日も土日もたくさんの方に足を運んでいただきました。

本当にありがとうございました。

遅くなりましたが1ヶ月間を振り返っていきたいと思います。


【予想外の展開】

今年は出展者募集の時点から予想外。

毎年出展者募集を始めてから1ヶ月半くらいかけて参加の呼びかけをするのですが、

今年は募集開始のその日のうちに参加枠が全て埋まるという異常事態が発生。

これにはNADARの早苗さんもびっくり、当日は2人でパニックでした。

「出したかったけど出せなかった」「悩んでる暇はなかった」という声も。

フィルム写真を楽しむ人や写真を飾ることを楽しむ人が、それだけ増えたんだと思います。

その背景には、たくさんのお店さんやフィルム写真を好きな方たちが

楽しさを伝えてきた積み重ねが間違いなくあるはずなのです。

あー今年も写真展やろうって決めてよかったぁーーーってじんわりしました。

フィルム写真を楽しむ人が増えてとても嬉しいです。


【color days】2018年9月5日〜9月16日

【monochrome life】2018年9月19日〜9月30日

去年同様、会期の前半をカラーの写真展、後半をモノクロの写真展にしました。

入ってすぐの壁では1枚で参加できる木製パネルの作品が、

奥の部屋では額装限定でスペース内に自由に配置された作品が飾られました。

color days

monochrome life

「初めて写真展に参加します」「額装は初めてです」「やっと参加できました」という方もいれば

「手焼きプリントに挑戦しました」「去年から少しパワーアップさせました」という方もいました。

みなさんが作品を飾るまでにたくさんの気持ちをかけてくださることに、毎回感動します。

そして、見てくださる方たちにもその熱が伝わればいいな、といつも思います。

年齢も住んでいる場所も使っているカメラもフィルムも撮るものも違うけど、

「フィルム写真が好き」という気持ちはみんな同じ。そう思える場所を作りたい。

そんな思いで始めたFILM LOVERSのブログは会期中に6周年を迎えました。

特定の場所でいつも活動しているわけではないので、

出展者さん同士やお客さんたちと、カメラの話や写真の話が盛り上がっているのを聞きながら

この写真展会場の1ヶ月がそういう場所になれていたら嬉しいな、と思ったし

できるだけ続けていきたい、とも改めて思いました。

毎年楽しみにして見にきてくださる方もいれば、

「写真部の先輩からおすすめされて」「写真屋さんでDMを見て」

「これからフィルム写真を始めてみようと思ってきました」

「写真展の参考にしたくて見にきました」という方がいたり、

「OBで〜す」とこれまでの写真展に参加してくれた方と久々に再会できたりと、

本当に毎日たくさんの方が足を運んでくださいました。

置いておいたコメントノートにもたくさんのフィルム愛が寄せられました。

開催するにあたって必要不可欠なのはNADARの早苗さんの存在です。

毎年同じことを言っていますが、早苗さんなしでは写真展は成り立ちません。

特に今年は頼りっぱなしでいつも以上にお世話になりました。

オーナーの林さんにもスタッフのsawaさんにも助けていただきました。

ゆるくのんびりした空間を作れるのはNADARのみなさんのサポートがあってこそです。


【会期中のイベント】

9月9日にまずは「おしゃべり会」を開催しました。

みんなで今興味あることや話してみたいことをお茶しながら気軽におしゃべりしよう!という企画。

これからフィルム写真を始めてみようという方から暗室で写真を焼いている方までいろいろ。

初心者におすすめのカメラは?、暗室で焼くってどういうこと?、お気に入りのフィルムは何?、

トイカメラの面白さや奥深さ、理系と文系の違いまで、いろんな話で盛り上がりました。

同じ日に「FILM LOVERS&カメラの山本商店(仮)トークイベント」も開催しました。

NADARさんの中古カメラ棚にカメラを仕入れているカメラの山本商店(仮)さん。

いつも独特のラインナップで見に来る人の目を楽しませてくれます。

そんな山本さんをゲストにお迎えしてのトークイベントの一部をご紹介!

山本さんが写真を始めたきっかけは?

中学はバスケ部だったけど、高校には少し遠い所に通っていたので運動部を続けるのが難しかった。

でもどこかの部活に必ず入らなきゃいけなくて、美術部と迷ったけど写真部へ。

部長もやったし暗室作業もバリバリしてたけどなーんかしっくりきてないまま。

ハマったのはどのタイミング?

大学生のときも写真部に所属。その頃ポラロイド社の企画に参加してすっかりポラロイドの虜に。

初めてカラーで撮ったことにより、本格的にハマり始めた。

ところで(仮)がついてるのはなぜ?

去年フィルム写真月間に遊びにきたとき、カメラ屋さんをいつか自分でやりたいっていう話をしたら

オーナーの林さんに「中古カメラ置く予定なんだけど、うちでやってみない?」って言われて。

あっというまに話が進んだんだけどそこでNADARさんが告知した名前が「カメラの山本商店(仮)」

だった。本当は他の名前をつけようと思ってたけど、定着しすぎてそのままに。

(仮)をつけてるのは、いつか自分の店を持てたらいいなという思いもあってそのまま。

その他にもカメラ屋さんに就職したときこと、カメラを仕入れるときに考えていること、

今おすすめのカメラ、山本さんの愛用カメラなどについてたくさん語っていただきました!

お客さんたちからもツッコミと笑いが絶えず、予想の斜め上のエピソードがどんどん出てきて

みんなで山本さんの持つカメラの奥深い世界に引き込まれていました。

これからもどんなカメラが並ぶのかが楽しみです!(下の右から2番めが山本さん)

また23日にはNADARさんで毎年行われる「ナダフェス」も行われました。

この日は町内会のお祭りをイメージして、NADARのあるビルのピロティでお酒が振る舞われたり、

お客さんを巻き込んでトークショーが行われたり、松村カメラサービスさんによる

カメラの修理相談が行われたりしました。閉店の19時までみんなでわいわい。

私はずっと写真展会場のギャラリーにいたのですが、下から終始楽しそうな声が聞こえていました。

(この日なぜか一切写真を撮っていなかったので写真がないです…)


【最後に】

フィルム愛に溢れた1ヶ月間があっというまに終わってしまいましたが、

今年も無事に終了できてほっとしています。私ひとりでは作れない空間です。

細々としたことを全て引き受け一緒に走り抜けてくださったNADARさん、

企画に賛同して出展してくださったみなさん、

プリント協力をしてくださったフォトカノンさん、

忙しい中足を運んで見にきてくださったみなさん、

イベントに参加してくださったみなさん、

トークイベントを快く引き受けてくださったカメラの山本商店(仮)さん、

会場には来られなくても気にかけてくださったみなさん、

そして私をサポートしてくれた家族と友達。

みなさんがいるから開催できました。本当に、ありがとうございました。

そして最終日、あいにくの台風により終了時間を2時間早めたことで

展示を見ることができなかった方…足を運んでいただいたのに申し訳ありませんでした…。

フィルム写真の楽しさが、ずっと続いていきますように。

また、来年も開催できますように。

FILM LOVERS さぁや

(出展者のJun Nakano Hendrixさんに撮っていただきました)

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