4.CONTENTS

Q.写真展ではどんな飾り方、展示方法がありますか?

A.大きく分けると「額装」と「パネル加工」に分かれます。

主な展示方法は、大きくわけると「額装」と「パネル加工」に分かれます。
パネル加工には、使用する素材の違いでいくつかの加工方法があります。

 

【額装】

 

通常は、写真をマット(専用の厚紙で作られた台紙)にセットして、フレームに入れます。

フレームの色、デザイン、材質の違いや、マットの色、台紙部分の幅の魅せ方によって
仕上がりの印象も変わります。
作品に合わせてコーディネートすることで、より一層作品の世界観を際立たせることができます。

作品のための装飾的な役割以外に、作品を保護する目的もあります。

また、例えばカフェやレストランなどギャラリー以外の場所に作品を展示する際には、
その場所のインテリアなどに合わせてフレームを選ぶことにより、
空間と作品を馴染ませる役割も果たします。

額装は、プリントそのものに手を加えずに飾ることができますので、大切なプリントを展示する際には特におすすめです。

 

【パネル加工】

パネル加工は、写真のプリントそのものをパネル形状に加工することです。
加工方法は色々とありますが、どの方法も、一度パネル加工したプリントは
元の状態に戻すことはできません。
写真そのものをフレームで縁取らずに展示できるので、
額装に比べて臨場感を出しやすい展示方法です。

<木製パネル>

 

写真を木製のパネル土台に貼り付ける加工です。
昔から写真展ではよく用いられてきた加工方法で、加工料もリーズナブルです。
パネル自体も比較的軽量ですので、扱いやすい加工方法の一つです。

<アルポリック>

アルポリックと呼ばれるアルミ複合版に貼り付ける加工です。
パネル自体の厚みが薄く、平面性も保ちやすいのが特徴です。
シャープで現代的な印象に仕上がります。
軽量なので、大きな作品の加工にもよく使われます。

<アクリルパネル>

プリント面にアクリルを圧着する加工です。
作品に透明感やツヤ感がでて、奥行き感も感じられる加工方法です。
アクリルには紫外線をカットする効果がありますので、
長期間(年単位)で飾っておく場合の色褪せ対策としても有効です。

<スチレンボード>

 

ハレパネ、のりパネ、ピタパネなどと呼ばれるポリスチレンでできた軽量なボードに
写真を貼る方法です。
片面に粘着シールが付いたものが販売されており、その粘着にプリントを貼ります。
ボード自体をカッターで簡単にカットできるので、好みの大きさに加工しやすいのも特徴です。
様々なサイズや厚みのものが画材屋さんや家電量販店の写真用品コーナーで販売されており、
A3サイズで200円〜500円程度と手軽な価格なのが魅力です。
湿度などの影響でボード自体が反りやすいので、あまり長期間の展示には向きません。

また、角を軽くぶつけただけでも凹んでしまうなど、耐久性もありませんので、

搬入時の取り扱いや展示中の落下には要注意です。
飾り方としては、ごくカジュアルな印象です。

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そのほか、プリントを直接壁に貼り付けたり、布に加工したり、展示の方法は様々です。
いろいろな写真展を見に行って、作品の内容だけでなく展示方法にも注目してみておくと、
飾り方のアイデアの参考になると思います。

 

【回答協力】
NADAR 早苗さん

ギャラリー/中古カメラ有/写真教室有
「写真を真ん中に人に笑顔を」をモットーにしている写真専門ギャラリー。
写真展以外にも写真教室やワークショップなども積極的に開催されている。
中古フィルムカメラの販売も行っている。

最寄り駅:東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線「表参道」駅
東京メトロ銀座線「外苑前」駅
住  所:東京都港区南青山3-8-5 M385Bldg #12
電  話:03-3405-0436
営業時間:12:00〜19:00 (展示最終日 〜16:00)
定  休  日:月・火曜日

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