4.CONTENTS

Q.展示をするにあたり必要な道具はありますか?

A.作品の形状や、展示方法によって、必要なものは変わります。

展示の設営は、ギャラリー(または展示する場所)によってルールが異なります。

実際に展示を行う場合は、あらかじめその場所の展示方法のルールや、
使えるもの・使えないもの等をしっかり確認しておきましょう。

今回は、ナダールで展示する場合に必要な道具をご紹介します。

ナダールの展示には、以下のようなルールがあります。

・基本は釘掛けによる展示(釘に額やパネルを掛ける方法)
・テープ類(両面テープ。マスキングテープなど)は使用不可。
・鉛筆などによる壁面への書き込み不可。

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●釘
額やパネルを壁に掛けるのに使用します。
ほとんどの作品は長さ20~25mm、太さ1.5~2.0mm程度の釘で十分です。

●金槌
釘を打ち込むために使用します。
金槌自体が小型過ぎると、釘を打つのに時間が掛かりますので、
昔からよくある一般的なサイズの金槌がおすすめです。
木槌やゴムハンマーは、釘が入りにくいので避けましょう。

●水糸(みずいと)
水平線を示すために用いる糸で、ナイロン糸などが一般的です。
ホームセンターなどで入手できます。
カラフルで細めのものが使いやすいです。
水平をとる機器として、レーザー水平器などもありますが、
ナダールのような比較的小ぶりなスペースでの展示や、
複数人で壁面を分け合う場合には、水糸の方が便利です。
逆に、広い空間と壁面が確保できる場所での個展などでは、
レーザー水平器が威力を発揮してくれると思います。

●マスキングテープ
設営の際に、一時的に印をつける場合に用います。
作品位置、釘位置など、壁に目安となる印を付けておきたい場合には、
マスキングテープのサイドや、切り口の角を利用してマークします。
設営終了の際には、剥がし忘れのないように気をつけましょう。

●メジャー
作品を飾る高さを決めたり、幅を測ったり、間隔を調整したり、
あらゆることに使います。
薄い金属製の素材でできた固いもの(パリパリしてるやつ)がおすすめです。
伸ばした状態でロックできる機能が付いたもの、長さが2m以上あるものが使いやすいと思います。

●水準器
色のついた液体の中に、気泡が入っているものです。
作品を壁面に掛けた後、きちんと水平になっているか確認する為に使います。
百均などで手にはいる簡単なものでも十分です。

●白手袋
作品を素手で扱うと、指紋や手の脂が付着してしまいます。
展示作業中に作品を手で持つ際は、白手袋をしましょう。

●ひっつき虫
「ひっつき虫」とは、貼ってはがせるソフト粘着剤の商品名(販売元:コクヨ)です。
練り消し状の素材で、よく練ることによって粘着力が出ます。
小型のスチレンボード作品や、キャプションの貼り付けに使用します。

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作品の形状や、展示方法によって、必要なものは変わります。
不安があるようであれば、事前にギャラリーに問い合わせるなど、しっかり確認しておきましょう。

 

【回答協力】
NADAR 早苗さん

ギャラリー/中古カメラ有/写真教室有
「写真に関わる全ての事を」目標としている写真専門ギャラリー。
写真展以外にも写真教室やワークショップなども積極的に開催されている。
中古フィルムカメラの販売も行っている。

最寄り駅:東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線「表参道」駅
東京メトロ銀座線「外苑前」駅
住  所:東京都港区南青山3-8-5 M385Bldg #12
電  話:03-3405-0436
営業時間:12:00〜19:00 (展示最終日 〜16:00)
定  休  日:月・火曜日

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